明日のコミュニケーション |
明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書) [新書]
佐藤尚之 (著)
¥ 780
単行本: 240ページ
出版社: アスキー・メディアワークス
発売日: 2011/10/11
<概要と読みどころ>
時代はソーシャルメディア全盛時代に突入しています。
マスメディアの時代から、ネット時代になり、そのネットの在り方も急激に進化しています。
本書は、そんな時代のコミュニケーションの在り方、選ばれる企業になるための方法を理論的に紹介しています。
いまや、広告だけでモノはなかなか売れません。一番訴求力のあるメディアはなにか。それは、口コミです。さらに言えば、「信頼している知り合いからのおススメ」なのです。
それは何を意味するかと言うと、消費者が発信者になっていくということです。
消費者を発信者にするためにはどうしたらいいか。
キーワードは、「共感」です。マスメディア時代の広告の役割は「口説く」でしたが、ソーシャルメディア時代は「愛される」ことが大事なのです。
企業への共感、その情報を発信した人への共感、そして情報そのものへの共感。この3つが伴うと、倍々ゲームのごとく情報は広まっていく。その行きつく数はマスメディアに匹敵するほどです。
AIDMAがAISASに変わっているという話は、聞いたことがあると思います。
「注目(A)を喚起させ、興味(I)を持たせ、ほしい(D)と思わせ、記憶(M)してもらって買ってもらう(A=action)」から、注目・興味までは一緒で、その次に検(S)索し、買ってもらってから、シェア(S)する時代になったということです。これが、ネットの時代のコミュニケーション。
で、著者は、ソーシャルメディア時代には、SIPSになるということを唱えています。
S Sympathize(共感する)
I Identify(確認する)
P Participate(参加する)
S Share & Spread(共有し、拡散させる)
という順番でコミュニケーションは起こっていくと。
ソーシャルメディアのなかでなにかの情報に出遭うと、まずその情報が正しいかどうか確かめ、購入するといった行動で参加する。そしてその使った感想などの情報を発信していく。
この4つの行動のどこかに、従来の「A・I」が入っていくといく話なのです。
企業や製品は、まさに「共感」されないと選ばれない時代なのです。
そのためには、「思い」を込めて、「ホンモノ」を「真摯」に提供していくスタンスが大事なのです。
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<オススメ度> ★★★★☆
(評価の見方)
★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
★★★ ・・・おススメ!
★★ ・・・まあまあ、おススメ
★ ・・・読んで損はない
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