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2011年11月3日木曜日

書評『明日のコミュニケーション』

明日のコミュニケーション

明日のコミュニケーション
価格:780円(税込、送料別)



明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書) [新書]
佐藤尚之 (著)
¥ 780
単行本: 240ページ
出版社: アスキー・メディアワークス
発売日: 2011/10/11

<概要と読みどころ>

 時代はソーシャルメディア全盛時代に突入しています。
 マスメディアの時代から、ネット時代になり、そのネットの在り方も急激に進化しています。
 本書は、そんな時代のコミュニケーションの在り方、選ばれる企業になるための方法を理論的に紹介しています。
 いまや、広告だけでモノはなかなか売れません。一番訴求力のあるメディアはなにか。それは、口コミです。さらに言えば、「信頼している知り合いからのおススメ」なのです。
 それは何を意味するかと言うと、消費者が発信者になっていくということです。
 消費者を発信者にするためにはどうしたらいいか。
 キーワードは、「共感」です。マスメディア時代の広告の役割は「口説く」でしたが、ソーシャルメディア時代は「愛される」ことが大事なのです。

 企業への共感、その情報を発信した人への共感、そして情報そのものへの共感。この3つが伴うと、倍々ゲームのごとく情報は広まっていく。その行きつく数はマスメディアに匹敵するほどです。

 AIDMAがAISASに変わっているという話は、聞いたことがあると思います。
 「注目(A)を喚起させ、興味(I)を持たせ、ほしい(D)と思わせ、記憶(M)してもらって買ってもらう(A=action)」から、注目・興味までは一緒で、その次に検(S)索し、買ってもらってから、シェア(S)する時代になったということです。これが、ネットの時代のコミュニケーション。
 で、著者は、ソーシャルメディア時代には、SIPSになるということを唱えています。

 S Sympathize(共感する)
 I Identify(確認する)
 P Participate(参加する)
 S Share & Spread(共有し、拡散させる)

 という順番でコミュニケーションは起こっていくと。
 ソーシャルメディアのなかでなにかの情報に出遭うと、まずその情報が正しいかどうか確かめ、購入するといった行動で参加する。そしてその使った感想などの情報を発信していく。
 この4つの行動のどこかに、従来の「A・I」が入っていくといく話なのです。

 企業や製品は、まさに「共感」されないと選ばれない時代なのです。
 そのためには、「思い」を込めて、「ホンモノ」を「真摯」に提供していくスタンスが大事なのです。

 
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<オススメ度> ★★★★☆
 
 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない


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