日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人 怒鳴られたら、やさしさを一... |
日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人
怒鳴られたら、やさしさを一つでも多く返すんです!
三輪康子/著 発売日:2011/07
先日、神田昌典さんのメルマガに、こんなフレーズがありました。
「お客様は、品質に文句があるときではなく、自分が大切にされていないと感じる時に、クレームを言う」
まさに、真理を突いた一言であり、自分がお客様を大切にしなかったことがあったかどうか、自戒する機会ともなりました。
今回紹介する本は、この一言をさらに考えさせるものでした。
著者は、ホテルの女性支配人です。
それが、ただのホテルではありません。
日本一のクレーマー地帯であり、ヤクザが横行する歌舞伎町のホテルです。
そのホテルにおいて、どんなにすごいクレームや嫌がらせにも逃げずに対峙し、お客様からも、ヤクザさんからも愛され、スタッフからも愛されて、しかもグループホテルで日本一の売上店にした方です。
警察からは“歌舞伎町のジャンヌ・ダルク”と呼ばれています。
ものすごく強い方です。
そして、心の底から、人を愛する力を持っている方。
「相手が怒っていたら、やさしさで返すことです」
とおっしゃっています。「クレーム対応とは、クレームにではなく、人に対応することです。まず、全力で相手の気持ちを理解することです」とおっしゃいます。「怒りの原因をすべて出し切ってもらう」。「お金で解決することは、問題の解決ではなく、問題の放棄です」。
たった一人の一つのクレームに対してとことん付き合うことが、次のクレームをなくし、ほかの人のクレームもなくす。
どうして、この方は、ここまで強くいられるのでしょうか。
根底には、「人を信じる力」があり、やさしさは何よりも「強い」といいます。
どんなにひどいことをされても、その人を憎まない強さがあります。
そして、「人の気持ちを救う」ことができるホテルの仕事を愛しています。
一気に読んでしまいましたが、読後、興奮と一緒に考えていることは、ひとつ。
すぐに会いに行って、宿屋塾の講演をお願いすることです。
まだ、世間的には無名の方でしょうが、間違いなく、すぐに有名になっていく方だと思います。
その処女作である本書は、ホテル業界人には必読の一冊です。
日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人 怒鳴られたら、やさしさを一...
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<オススメ度> ★★★★★
(評価の見方)
★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
★★★ ・・・おススメ!
★★ ・・・まあまあ、おススメ
★ ・・・読んで損はない
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