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2011年6月7日火曜日

書評『「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい! 』




『「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい! 』
 高田 靖久 (著)

 定価:1470円
 頁数:200ページ
 出版社:同文館出版
 発売日: 2009/3/5

<概要と読みどころ>
 売り上げを高めるための関数は二つあります。
 「単価」と「数量」です。この掛け算で売上高は決まります。
 そして、数量(お客さまの数)には二種類あります。
 「新規客」と「リピーター」です。
 ですので、ビジネス戦略には、基本的には、「単価」をアップさせる
施策、「新規客」を増やす施策、そして「リピート」してもらう施策の
3つの視点があります。
 今回紹介するビジネス書は、「リピートしてもらう」ための具体的な
テクニック、固定客を増やすことにフォーカスされて紹介されています。

 著者は調査データをもとに、「一回きりのお客さまの割合はほとんどの
店で6~7割いる」といいます。そして、その6~7割のお客さまの割合
を少しでも少なくするだけで売り上げは上がり始める。
 また、別の調査結果として、3カ月間の間に「一回しか利用しないお客
さま」と3回以上利用したお客さまを比較すると、後者の方が7倍固定客
になるといいます。
 つまり、ビジネスの要諦は、利用いただいたお客さまに「その日から数
えて三カ月間以内に三回利用してもらうこと」。

「あなたの商品やサービスに興味のある人を見分けるのは簡単。一回でも
 利用した人ということ。そういう人は、0回の人に比べると5~16倍、
 商売がしやすい」
 著者はこんなことを言っていますが、おっしゃるとおり。見込み客リスト
はどんなビジネスでも欲しいものですが、それは身近な所にあるのです。
 そのために、3回レターを出しましょうと提唱しています。

 本書の構成としては、最初に顧客の固定化の話があり、新規客獲得の
話は後半にあります。新規客獲得施策は、「あなたの店を選ばなければな
らない理由」を訴え、売り込む対象・商品を絞り込み、商品ではなく人
を売ることを紹介していますが、穴のあいたバケツに水を入れても水はち
っとも溜まらないのと一緒で、どんなに新規客が集まっても固定化しなけ
ればビジネスは続かないので、固定化施策を万全にする方が大事と述べて
います。

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<オススメ度> ★★★☆
 
 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない

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