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2011年6月7日火曜日

書評『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』 (文庫)

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『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』 (文庫)
                       三枝 匡(著)

 定価:840円
 単行本:458ページ
 出版社: 日経ビジネス人文庫
 発売日:2006/04

<概要と読みどころ>

 古くてなまってしまった組織を、健全な体質に変えて、活力ある
組織に変革する。その仕事は、組織が大きければ大きいほど大変な
仕事であるし、根っこが深ければ深いほど難しい仕事になる。
 私は、2006年夏から2007年冬にかけての半年間、横浜ベイシェラ
トンホテル&タワーズに入り浸り、何十人ものキーパーソンに会って
取材を重ね、その変革の模様を『和魂米才のホテルマネジメント ~
グローバルスタンダードの成功法則』という一冊にまとめたが、そこ
には、主人公である飯島幸親氏をはじめとした変革タスクチームの並々
ならぬ情熱と努力と智恵があり、見事に数値目標を達成、顧客満足と
従業員満足も同時に向上させた。

 今回紹介する『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』も、
まさに組織変革のドキュメンタリーである。ある巨大なメーカー企業の
一事業部が変革していくさまを綴っている。著者である三枝 匡が
関わったいくつかの企業の変革をまぜこぜにして作ったストーリー
である。よって、紹介されているストーリーやエピソード、セリフなど
はすべて実際にあったものだそうだ。

 変革のプロセス(1、成り行きのシナリオを描く 2、切迫感を抱く
3、原因を分析する 4、変革のシナリオを作る 5、戦略の意思決定
をする 6、現場へ落とし込む 7、変革を実行する 8、成果を認知
する)を、一つ一つ紹介しているが、あたかも変革にはセオリーがある
かのようなイメージを抱かせてくれる。
 そして、問題を持った組織に共通する症状が50、変革成功のための
要諦50紹介されていて、どれもが貴重なメッセージになっている。

 久しぶりに時間をかけて、重要点にアンダーラインをひきまくって
読んでいる。骨太の経営書である。


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<オススメ度> ★★★★★

 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない
   星なし  ・・・時間とお金のムダ

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