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2011年6月7日火曜日

書評『次世代マーケティングプラットフォーム』




『次世代マーケティングプラットフォーム
   ~広告とマスメディアの地位を奪うもの』 湯川 鶴章 著

定価:1,680円
単行本: 216ページ
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2008/9/27)
発売日: 2008/9/27

<概要と読みどころ>

 本書は、メディアや広告、マーケティング、引いては企業活動
や世の中の近未来を予見する上で、非常に有意義な一冊です。

 なにが書いてあるか。簡単に言うとこういうことです。
 
 ITによって、人々は、必要な情報が簡単に、しかもほとんど
無料で手に入る時代になりつつあり、この利便性はますます加速
しています。で、この流れはの牽引役は、テクノロジーの進歩で
す。だから、テクノロジーの進化に一番注目しておかなければな
らない。
 著者は言います。
「テクノロジー(=IT革命)の本質のひとつは、20世紀後半の
マス文化の中で失われたきめ細かなサービスを、テクノロジーの
力によって取り戻すことだ」と。
 簡単に言うと、「三河屋さん的なサービス」をテクノロジーに
よって行なえるということです。三河屋さんとは漫画「サザエさ
ん」に登場する酒屋のこと。三河屋さんは、磯野家の家族構成を
把握しているし、家族一人ひとりのこともよく知っている。台所
には酒や醤油があとどのくらい残っているかも大体はめどがつい
ている。よって、必要なものを必要なときに適正価格で届けてく
れる。どんなに競合の大手がテレビCMを流そうともサザエさん
は見向きもしないだろう・・・。
 このワントゥワンマーケティングを、近未来はテクノロジーが
実現してくれると予見しています(アマゾンなんて、まさにそれ
に近いですね)。そして、ネット、リアルを問わず、あらゆるも
のがカスタマイズされていく。
 その実例を紹介し、広告の役割やメディアの役割はどう変わっ
ていくか、世の中はどうなっていくかを伝えています。

 マーケティング担当者のみならず、新しモノ好きな方にはとっ
ても興味深い一冊です。

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<オススメ度> ★★★★

 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない
   星なし  ・・・時間とお金のムダ

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