アクセス解析

2011年6月7日火曜日

書評『小さな会社のブランド戦略』

【送料無料】小さな会社のブランド戦略

【送料無料】小さな会社のブランド戦略
価格:1,260円(税込、送料別)



『小さな会社のブランド戦略
 ~「生き方」と「働き方」が一致するビジネスモデル』村尾 隆介 著

定価:1,260円
単行本:186ページ
出版社:PHP研究所
発売日:2008/12/10

<概要と読みどころ>

 先日私が参加したあるマーケティングのセミナーで、そのときの講師
の方が、次のことをおっしゃいました。

「顧客には3つのタイプがあります。1、感情的に企業と結びついてい
る顧客。2、惰性でつながっている顧客。3、理性的に結びついている
顧客です。3の顧客は条件や便益性を評価している方々で、この方々は、
上回る条件や便益性を他社が提示したらすぐに浮気をしてしまう。企業
の体質を強化する最も大事な顧客は1の感情で結びついている顧客です」

 つまり、ファンを作ることです。商品やサービスが好きなのではなく、
その会社自体を好きな顧客をどれだけ作るかが大切なのですね。これこ
そがブランド作りといえます。
 また、こうしたファン顧客は、「少しぐらい値段が高くても、喜んで
支払ってくれる」顧客です。よって、訴求は「値段を下げるのではなく、
価値を上げる」という戦略をとれるのです。

 本書『小さな会社のブランド戦略』の著者はこう訴えます。
「ブランドをつくるのには、なにもロゴや印刷物をおしゃれにすること
ではなく、あなたのビジネスに関わるすべての人が、アナタの会社のファ
ンになるような研ぎ澄まされた経営をすることです」
 そういう会社は、経営者やスタッフの「生き方」や「働き方」が一致
するようなビジネスモデルを作ったということで、そこで働く人、関わ
る人すべてが、やりがいや手ごたえを感じながら仕事をしている、と。

 経営者の哲学、志、マインドといったものがまずあって、それに賛同
してくれるスタッフや株主、お客様が集う。それがビジネスの成功なの
ですね。だから、「経営者の哲学、志、マインド」の強さと発信量と、
ビジネスの強さは比例する。つまりは、これがブランドということなの
だと思います。
 
----------------------------------------------------------------
<オススメ度> ★★★★

 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない
   星なし  ・・・時間とお金のムダ

0 件のコメント:

コメントを投稿