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2011年6月7日火曜日

書評『コンセプトライフ』

【送料無料】コンセプトライフ

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価格:1,365円(税込、送料別)




『コンセプトライフ』柴田陽子 著

 定価:1,365円
 単行本:232ページ
 出版社:サンクチュアリパプリッシング
 発売日:2009/4/24

<概要と読みどころ>

 4年前の6月の宿屋塾の講義を柴田陽子さんにお願いしたことが
ありました。そのときに柴田さんが語ったターゲティングに関する
分かりやすい説明をいまでも覚えています。それはこういう説明で
した。

「来てほしい人の順番をつけるといいんです。そして一番には、150%、
 二番には120%、三番には90%満足していただけるものを提供して
 いけばいい。そうすれば芯がずれない」

 私どももセミナーなどの商品を日々作っていますが、当然、企画書
には「ターゲット(買ってほしい相手)」という項目があります。
柴田さんの講義を聞いた後、私は必ず、1メイン、2サブ、3その次
という3つのターゲットを明記し、メインターゲットには150%よろ
こばれる商品作りをするようになりました。

 今回紹介する『コンセプトライフ』は、その柴田さんが出された著作
ですが、これを読むと、そのメインターゲットは、たった一人の人となり、
ライフスタイルまでも明確に設定しなければならないことが分かります。

 例えば、柴田さんが企画から立ち上げた「レインボー・ロール・スシ」
のターゲットはアレックスという実在する友人だったそうです。アメリカン
チャイニーズ、西麻布に住み、パリッとしたスーツにリュックを背負って
自転車で外資系企業に通う。そんな彼が、仕事が終わってから男友達2人
と食事を楽しむ・・、しかも西麻布に住んでいるのでいったんは家に帰って
荷物を置いて、Tシャツと短パンでやってくる・・・、そんな人に来てほしい
レストラン。

 コンセプト、ターゲット、キャッチコピー、どれもが一本のストーリーで
つながっていて無理なく展開している。こんな企画であってほしい。

 駄目なホテルは、「コンセプト表現に統一性がなくて違和感がある。
おしゃれかと思えばビニールのスリッパが置いてあったり・・・・」。

 本書は、柴田さんのこれまでの歩みを、素直に語られていて、その
ストーリーを通して読者は、「コンセプトメイクって面白い」「企画って
実はこんなに簡単」と感じられる一冊です。
 
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<オススメ度> ★★★★

 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない
   星なし  ・・・時間とお金のムダ

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