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2011年6月16日木曜日

書評『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』




「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
酒井穣 (著)
新書: 208ページ
出版社: 光文社 (2010/1/16)
777円


<概要と読みどころ>

 私は、いまだに腑に落ちていない問題を持っています。
 それは、「学校の勉強と、社会での実戦経験をどう融合させて、最高の
パフォーマンス、アウトプット、成果というものを残せる人材を育成する
のがいいのか」という問題です。

 学者の理論がどうビジネスに役立つか?
 百戦錬磨の経営者の経験や知恵ですべて事足りるのか?

 学者の理論とビジネス経験、どっちも必要でしょう。
 
 最も有効的なのは、学者の理論を実践に落とし込めるノウハウを、
問題を抱えているビジネスマンや経営者に伝えることだと思います。

 宿屋大学では基本的に、そういった理論と実践の両方を持つ講師の方々
に講義をお願いしていますが、私が実践の人間なので、どちらかというと
実務出身の講師が多いですね(ただ、いま大学教授の方々とのお付き合い
が多くなったので、今後は「大学教授シリーズ」のようなものを作っても
いいかなあと思っています)。

 前置きが長くなりましたが、ここで紹介する本の著者である酒井穣さん
は、一度、講義を拝聴しましたが、このアカデミックな知識の積み上げと
実践の双方が厚く、自身の理論を実践に落とし込んでいるたぐいまれな
逸材だと感じました。
 講義を聴いた後、立て続けに4冊ほどご著書を拝読しましたが、どれも
秀逸です。

 戦略の本、人材育成の本、中間管理職の本、リーダーシップの本など、
その守備範囲は広いです。

 今後もっともっと化ける、日本をけん引していくであろう人物だと思
います。

 本書は、人材育成の「今」が、コンパクトにまとまっています。
 人材育成にお悩みの経営者、人材開発部の方のみならず、ビジネスを
真剣にやっている方でしたら必読の一冊です。
 

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<オススメ度> ★★★★

 (評価の見方)
   ★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
   ★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
   ★★★  ・・・おススメ!
   ★★   ・・・まあまあ、おススメ
   ★    ・・・読んで損はない
   星なし  ・・・時間とお金のムダ

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