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『目に見えない資本主義』 田坂 広志(著)
定価:1,680 円
単行本:224ページ
出版社: 東洋経済新報社
発売日:2009/7/24
<概要と読みどころ>
昨年起こった金融ショックは、米国型資本主義の欠陥が露呈された
事件でした。ネットの普及によって世界に境目がなくなり、グローバル
社会が加速した。お金がお金を作るキャピタルゲインに疑問を持ちつつも、
米国型資本主義が世界のスタンダードであると日本経済も認め、追随した。
その結果、日本経済も大打撃を受けました。
では、米国型資本主義の次に来る資本主義の形とは、どういう形なの
でしょうか。
そんな疑問に答えてくれるのが本書です。
本書の大筋は、次の「五つのパラダイム転換」の紹介になっています。
(1)「操作主義経済」から「複雑系経済」へ
(2)「知識経済」から「共感経済」へ
(3)「貨幣経済」から「自発経済」へ
(4)「享受型経済」から「参加型経済」へ
(5)「無限成長経済」から「地球環境経済」へ
そして、これらのパラダイム転換の結果、これから、「目に見えない価値」
を重視する成熟した資本主義が生まれてくる。それが「目に見えない資本主義」
なのです。
で、勇気を与えてくれるのが、日本は元来このような目に見えない価値を重視
しているという点です。
田坂広志氏は、独特の語り口でいつも一歩先を教えてくれる予見者です。
私は、10年前に発刊された氏の『ネット革命 これから日本市場で何が
起こるのか―ニューミドルマンが資本主義市場を進化させる』という名著
と出会ってから氏の著作を愛読していますが、その中でも『目に見えない
資本主義』は、「日本人にこれからの生き方、経済のあり方を伝えたい」と
いう氏の熱い思いがこめられているようです。
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<オススメ度> ★★★★
(評価の見方)
★★★★★・・・一年に出遭うか出遭わないかの最高傑作
★★★★ ・・・ぜひ、みなさんにも読んでほしい一冊
★★★ ・・・おススメ!
★★ ・・・まあまあ、おススメ
★ ・・・読んで損はない
星なし ・・・時間とお金のムダ
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